2006年08月09日

アドビテクノロジー・Tips 第6回

アイデアをすばやくパワフルに表現し、クリエイティブの世界を無限に広げる[ Adobe Illustrator CS2 ]。今回は、サイズの大きいアートワークを出力する際に大変便利な新機能、[タイリングページの重なり調整]についてご紹介します。

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★今回のツボ★
「タイリング」とは、プリンタで使用できる用紙サイズに合わせてアートボードを分割することを指します。作成したアートワークは、初期設定では1枚の用紙にプリントされますが、 アートワークがプリンタで使用できる用紙サイズより大きい場合は、タイリングを使用し、アートワークを分割してそれぞれ出力します。
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[タイリングページの重なり調整]
「タイリング」は、サイズの大きいアートワークを出力する際に大変重宝する手法です。しかし、タイリングで出力した用紙は、1枚の作品に手作業でつなげる必要があり、大変労力のかかる手法でもあります。そのため、タイリングを行う左右には用紙と用紙をつなげる「のりしろ」が大変重要になりますが、Illustrator CS以前では、こののりしろ部分を効率よく設定する機能がなく、ページツール等を使用して出力していました。しかし、CS2から[タイリングページの重なり調整]が可能になったことで、のりしろ部分の設定がドキュメント上で容易に行えるようになりました。設定方法は下記の通りです。

< 方法 >
1.[ Adobe Illustrator CS2 ]を起動します。
2.タイリングを行うドキュメントを開きます。
3.「ファイル > プリント」を選択します。
4.プリントダイアログボックスの左側にある「セットアップ」を選択し、いずれかの「タイル」オプションを選択します。

@「用紙サイズで区分ける」を選択すると、アートワークが印刷する用紙のサイズで分割されます(アートワークがすべて印刷されるように、分割されます)。この場合、「重なり」オプションに値を設定してページが重なり合う部分を指定します。(表示されるガイドは、「アートボードのサイズ」と「プリント可能範囲」です。)
A「プリント可能範囲で区分ける」を選択すると、用紙サイズではなく、その用紙サイズのプリント可能範囲で分割されます。(表示されるガイドは、「プリント可能範囲」です。)

20060809ill_01.jpg

「用紙サイズで区分ける」 と「プリント可能範囲で区分ける」をそれぞれ選択した場合の、ガイドの表示は下記のようになります。

20060809ill_02.jpg

5.「完了」をクリックします。

今回は[タイリングページの重なり調整]のご紹介ですので、「用紙サイズで区分ける」を選択し、「重なり」オプション(ここがのりしろの部分に当たります。)で「20mm」と設定しました。
タイリング設定を行うと、アートワーク上で分割するページのガイドと分割するページにそれぞれ番号が表示されます。(ガイドと番号は実際には印刷されません。)ページのガイドは、「用紙サイズ」、「プリント可能範囲」を表しており、重なり調整を行うことで、ガイドが移動します。(プリント可能範囲が正しく読み込まれない可能性があるため、タイリング設定を行う際には、プリンタ設定をきちんと行いましょう。)

20060809ill_03.jpg

下記の画像では、青いラインが「用紙サイズ」、赤いラインがその用紙の「プリント可能範囲」表しています。また、用紙と用紙の重なり部分は、先ほどの「重なり」オプションで設定します。

20060809ill_04.jpg

これらは、あくまでタイリングの目安ですので、重なり部分が足りないようであれば、再度プリントダイアログボックスの左側にある「セットアップ」で設定を行ってください。設定が全て完了したら「プリント」をクリックし、プリントを行います。

20060809ill_05.jpg

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印刷物やビデオ、Web、モバイルデバイスなどに幅広く活用できるグラフィックをスピーディに制作できる、強力な新しいツールを搭載した[ Adobe Illustrator CS2 ]。[ タイリングページの重なり調整 ]を活用することで、タイリング作業をより効率よく行うことができます。

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 ★ 金像 瑞穂(コンゾウ・ミズホ)
  マルチメディアコンテンツ・クリエイター/インストラクター
  アドビシステムズ・認定インストラクター
  媒体を問わず、アドビ製品から旧マクロメディア製品まで
  縦横無尽に使いこなし創作活動を行う。豊富な経験、
  アプリケーションの知識、そして、分かりやすく
  軽妙なのにも関わらず熱心なトークで講師としても
  引っ張りダコで、北や南と走り回る日々。
posted by タイラー@m-School at 14:35
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