-------------------------------------------------------
[ 組版テンプレートにタグを割り当てる方法 ]
[ XMLデータのリンク設定 ]を行う前に、まず[ 組版テンプレートにタグを割り当てる方法 ]についてご紹介します。InDesign CS2では、XMLを利用した自動組版を行う事ができます。InDesign CS2で作成した「テキストフレーム」や「グラフィックフレーム」に、読み込んだXMLタグを割り当てることで、自動でテキストや画像を流し込む事ができます。今回は、下記のようなカタログを、XMLデータを活用して作成します。

InDesign CS2に読み込むXMLファイルは下記の通りです。

上記のXMLファイルでは、<photo>(画像)、<title>(画像のタイトル)、<source>(データ名)、<text>(本文)の4つのタグを1セットとし、それらを<list>タグでまとめて1つの情報としています。
XMLデータをInDesignファイルに適用させるためには、“XMLデータのタグを割り当てる組版テンプレート”をInDesign上であらかじめ制作しておく必要があり、制作した組版テンプレートに、タグパレットを使用して下記のような方法でXMLデータを割り当てます。
組版テンプレートにタグを割り当てる方法は下記の通りです。
< 方法 >
1.[ Adobe InDesign CS2 ]を起動します。
2.タグパレットを表示し、オプションメニューから「タグの読み込み」を選択します。その後、読み込むXMLデータを選択し、タグパレットに表示させます(タグパレットは「ウインドウ > タグ」を選択します)。

3.タグを適用させる前に、「表示 > 構造 > タグ付きフレームを表示」を選択しておきます。すると、タグを割り当てたフレームが、タグパレット上のカラーと同じカラーで表示されます。

4.タグを割り当てるテキスト(画像)フレームを選択し、タグパレットでタグを選択します。すると、そのフレームに選択したタグが適用されます。

その他のフレームに下記のように割り当てます。

5.「表示 > 構造 > 構造を表示」を選択し、タグの構造を確認します。

タグの構造を確認すると、各画像の情報をまとめている<list>タグが欠けていることがわかります。タグ構造が正しくなければ、この後読み込むXMLデータが正しく認識されないため、構造パレットに<list>タグを読み込む必要があります。
6.構造パレットのオプションメニューから「新規要素...」を選択し、要素のタグを選択ダイアログを表示します。<list>タグを選択し、「OK」をクリックします。

7.構造パレットに表示されているタグ構造をXMLデータと同じく下記のように整理します。

これで、1セットが完成です。今回は、あと2セット制作する必要がありますが、この場合、コピー&ペーストではなく、制作したセットをライブラリに登録し、ドラッグ&ドロップで複製します。(コピー&ペーストで複製を行うと<list>タグが正しく複製されません。また、スニペットを使用する事も可能です。)
ライブラリを使用して下記のように配置します。

8.構造パレットに表示されているタグ構造が正しく表示されているか確認します。

これで、全てのデータが完成しました。ここから先は、次回のコラムでご紹介します。次回のコラムでは、タグを割り当てたフレームにXMLデータを読み込み、[ XMLデータのリンク設定 ]をご紹介します。
(次回に続く)
-------------------------------------------------------
-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-
金像 瑞穂(コンゾウ・ミズホ)
マルチメディアコンテンツ・クリエイター/インストラクター
アドビシステムズ・認定インストラクター
媒体を問わず、アドビ製品から旧マクロメディア製品まで
縦族無尽に使いこなし創作活動を行う。豊富な経験、
アプリケーションの知識、そして、分かりやすく
軽妙なのにも関わらず熱心なトークで講損としても
引っ張りダコで、北や南と走り回る日々。